ガンマ・リノレン酸（ＧＬＡ）は、代謝されて、抗炎症物質であるプロスタグランディンＥ1の前駆体になるのですが、これが関節リウマチに対する効果を示すと考えられています。

また、他のプロスタグランディンや、インターロイキン、ロイコトリエンといった分子への作用も示唆されています。

ガンマ・リノレン酸は、臨床試験では、次のように利用されています。また、ビタミンＥやＤＨＡと併用した臨床試験も多いです。

■アトピー性皮膚炎　⇒　1日あたり360〜600�r程度
■関節リウマチ　⇒　1日あたり1.1g程度
■高脂血症　⇒　1日あたり1.5〜6g程度

なお、一般に短期間では効果が期待できませんので、継続して利用するようにします。1年間投与して効果を判定した臨床試験もあります。

ガンマ・リノレン酸（ＧＬＡ）のアトピー性皮膚に対する効果を検証した臨床試験では、ＧＬＡを投与することによって、症状の改善が認められています。具体的には、次のような多くのデータが有効性を示したということです。

■9つの臨床試験を検討したメタ分析
■25人の患者に投与した臨床試験
■17人の小児と15人の成人に3週間投与した試験...など

糖尿病性神経障害に関しては、次のような次のような報告があります。

■111人の患者を対象に1年間実施された研究では、ＧＬＡによる神経障害指標の改善が示されたということです。
■22人の患者に6か月間ＧＬＡを投与した二重盲検試験でも、同じような改善効果が報告されています。

□梅エキス