甜茶の抗アレルギー効果については、これまでに多数の基礎研究や臨床試験が報告されています。

その中でもよく知られているものとして、1994年に日本アレルギー学会で報告された三重大学による臨床試験があります。

これによると、アレルギー性鼻炎患者18人を対象に、甜茶エキスキャンディ※を1日3粒ずつ4週間にわたり投与した結果、2週間後に65％、4週間後に75％の改善率（著名改善、中等度改善、軽度改善の合計）が認められました。

具体的には、くしゃみ発作、鼻汁、水性分泌量、鼻誘発反応といった所見の改善が示されたということです。

また、サントリーの研究では、アレルギー性鼻炎の患者に甜茶エキス20mgを1日4回投与したところ、投与しなかったグループに比べて、症状の改善が認められたそうです。

※1粒あたり40�rの甜茶エキスを含みます。

スギ花粉症患者43人を対象にして、甜茶とシソ含有食品を、スギ花粉悲惨1か月前から2か月間投与した臨床試験によると、花粉症の発症予防と症状緩和の効果が示されたということです。

甜茶は、通常の食材に近い成分なので、特に問題となる健康被害や副作用は知られていません。

また、他のサプリメントや医薬品との相互作用については報告されていませんので、併用は問題ないと思われます。

なお、甜茶にはいくつかの種類が知られていますが、サプリメントとして利用されているのは、中国南部の広西壮族自治区で飲用されてきた、中国原産のバラ科の「甜葉懸鈎子（テンヨウケンコウシ）」という種類になります。

□セントジョーンズワート