ポスカムというのは、厚生労働大臣が食品の保健機能表示を許可するトクホ（特定保健用食品）の商品名で、具体的には、江崎グリコが商品化している板ガムと粒ガムのことです。

なお、ポスカムは、次のような内容の表示許可を取得しています。

⇒　「リン酸化オリゴ糖カルシウム（ＰＯs-Ｃa）を配合しているので、口内を歯が再石灰化しやすい環境に整え、歯を丈夫で健康にする」

ポリデキストロースというのは、ブドウ糖から作られる水溶性の食物繊維のことで、便通や腸内の環境を改善する効果が確認されています。

ポリデキストロースの効果が得られる目安量は、1日5〜10gとされています。

なお、ポリデキストロースを配合した飲料などが「おなかの調子を整える」トクホ（特定保健用食品）として商品化されています。

ホスファチジルセリンというのは、「ＰＳ」と略記されますが、脳や神経組織の細胞膜に多く含まれているリン脂質のことをいいます。

ホスファチジルセリンは、細胞膜の情報伝達を担うホスファチジルイノシトールの代謝にかかわっていて、神経細胞の情報伝達を円滑にします。

ちなみに、ウシの脳から抽出したＰＳを使った厳密な臨床試験において、アルツハイマー病など加齢による痴ほうの進行を遅くする効果が確認されています。

ただし、狂牛病（ウシ海綿状脳症＝ＢＳＥ）の感染リスクを避けるため、サプリメントに配合されているのは大豆から取ったＰＳとなっています。

なので、病気に感染する心配はありませんが、ウシ由来のＰＳとは構造が異なることから、同様の作用は期待できないと考える専門家もいるようです。

□ピルクル