フレンチ・パラドックスとはどのようなものですか?
大量にワインを消費するフランスでは、「フレンチ・パラドックス(フランスの逆説)」という事実が知られています。
フランス人は、欧米型の食事に加えて喫煙率も比較的高いことから、心臓病になりやすいと思われがちなのですが、実際には、心臓病による死亡率は、欧米の中ではフランスは非常に低くなっています。「フレンチ・パラドックス」とは、この矛盾のことをいいます。
ただし、フレンチ・パラドックスは、赤ワインの効果だけではなく、オリーブオイルや野菜の豊富な地中海式料理にあると考えられています。
赤ワインは血管を拡張させる?
2003年に、ドイツから報告された研究では、フランスの赤ワインが「NO」という血管を拡張させる分子を、血管内皮細胞から放出されることが示されました。
これも、赤ワインが血管を詰まりにくくする作用の1つといえます。 |