アミノ酸というのは、それぞれが異なった働きをもっています。 具体的には、3つの必須アミノ酸である、バリン、ロイシン、イソロイシンは、特に分岐鎖アミノ酸(BCAA)と呼ばれていて、筋肉で代謝されます。 また、BCAAは、筋肉繊維を構成するタンパク質の主成分であり、筋肉量の維持や筋力の増強に効果があるとされています。ちなみに、ダイエット目的にも利用されます。
さらに、肝不全の患者では、BCAAの血中濃度が低く、芳香族アミノ酸であるチロシン、フェニルアラニン、トリプトファンが高くなっていますので、BCAAが肝不全に伴う脳症の発症予防に利用されています。
グルタミンは、消化性潰瘍の治療薬として利用されており、消化管の粘膜への作用をもっています。
フェニルアラニンは、神経伝達物質の前躯体として重要なアミノ酸で。また、チロシンやトリプトファンも、セロトニンやエピネフリンの前躯体です。
アルギニンは、免疫力を高める働きをもっています。 なお、アラニンとグルタミンを同時に摂取することによって、肝臓でのアルコール代謝促進や肝障害の予防効果があります。
□亜 鉛