サプリメント基礎知識



保健量と許容上限摂取量について

保健量とはどのようなものですか?

従来の所要量に対して、近年では「保健量」という考え方が提唱されています。

これは、現代において必須栄養素の欠乏症は稀になったものの、多くの人々が半健康状態にあることから、個人の体質や性別、年齢、生活環境やストレス、喫煙や飲酒といった生活習慣などを考慮して、よりよい健康な状態を得るためには所要量以上を摂取することが好ましいという考え方のことです。

なお、この「保健量」という考え方は、ビタミンやミネラルの一部に適用されています。

許容上限摂取量とは?

大量に摂ると過剰症になるビタミンがあることから、それらに関しては、1日当たりの「許容上限摂取量(UL)」が決められています。そして、このULが示されているのは、次のようなものです。

脂溶性ビタミン
⇒ ビタミンA、D、E、Kの4種類です。
水溶性ビタミン
⇒ ナイアシン、ビタミンB6、葉酸の3種類です。

ちなみに、現在、14種類のビタミンが知られていますが、最も新しく認定された新種のビタミンに、2003年に報告されたPQQ(ピロロキノリンキノン)があります。

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吸収率と体内利用効率について

ビタミンの吸収率と体内利用効率には個人差が認められます。具体的には、他の食品との組み合わせや年齢によって、吸収率は変化します。

よって、所要量をぎりぎり満たしているからといって大丈夫とはいえませんし、反対に、許容上限摂取量を少し超えたからといって、過剰症が心配だというのも考えすぎです。

つまり、あまり細かい数字に一喜一憂する必要はないということです。

マルチビタミンの摂り方は?

最も大切なのは適切な食生活ですから、まずは食事の内容を見直した上で、ベーシックなサプリメントとしてマルチビタミンを摂ります。

そして、必要があれば、トッピングとしていくつかのビタミンを加えます。

具体的には、抗酸化ビタミンの代表であるビタミンCやE、疲労回復効果のあるビタミンB1などをマルチビタミンに加えるとよいと思われます。

そのほか、妊娠可能な女性では葉酸、口唇や皮膚のトラブル予防にはビタミンB2といった組み合わせもよく知られています。


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